h-3’s diary

趣味世界の独り言

星空は秋の装い。 天頂の銀河は神秘のヴェール。

9月の新月期間は、台風や秋雨前線の間隙を縫って、イチかバチかのスクランブル出撃体勢を敷いていました。

 

雲や霧に阻まれて収穫ゼロの可能性も高いのですが、1年12ヶ月、それぞれの星空劇場の演目は変わり続けます。

なので、8月の撮影が充実したからと言って、9月は休みというわけにはいきません。

 

ちなみに9月の演目は、天頂のはくちょう座と、黄道光や冬銀河を従えて明け方前に登場するオリオン座です。

14日と21日に天気図を見て出撃。星空に出会える確率は五分五分でしたが、いずれも星空劇場の特等席を見事ゲットすることができました。

 

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目指すはアンテナ塔がある山頂。

車を停め、12kgのリュックを背負い、手には重ね着や三脚も持って真っ暗な山の中を歩くこと40分。運動不足の体には過酷な道のりです。(><;)

夜中にこんな山奥に行く人なんて誰もいませんが、いろんな暗闇で過ごす経験を重ねると、怖さは殆ど感じず、むしろ漆黒の異次元世界に身を委ねる境地に浸ることが心地よくすら感じられます。

 

たぶん、そうやって辿り着いた特別な場所で神聖な星空と向き合うと、祈りにも似た無心の境地に浸れるからでしょう。

そういう時って、瞑想と同じような体験ができているのだろうなと想像しています。(煩悩が消えてなくなるわけでもないですけどね。w)

 

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9月とは言え、標高1300近いこの場所は吐く息が真っ白。

持参したダウンジャケットと冬用のオーバーパンツを着込んで撮影を開始。

 

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午後10時前。はくちょう座をはじめとする、秋空のオールスターをフィッシュアイレンズで一網打尽にしました。

肉眼では真っ暗で、星がキラキラと輝いているのですが、カメラだと微弱な光をここまで明るく捉えることができます。

下の解説画像を見てからもう一度上の画像で確認してみると、また星空が違って見えると思いますよ。

 

 

 

 

 

 

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これはアンテナの近くから秋の天の川を横構図12mmで。

 

 

 

 

 

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近くの別のアンテナをフィッシュアイで。

こちらのほうが真上を見上げた感がするかも。

 

 

 

 

こちらは違う場所で、明け方前の黄道光と天の川が描く光のXとオリオン座です。

月のように見えるのは金星で、とても明るいので、ススキがその光に照らされて浮かび上がりました。

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10月はオリオン座流星群もあるので、ぜひ狙ってみたいですね。(^^)