h-3’s diary

趣味世界の独り言

一粒の豆から香り立つ悠久の物語。 コーヒーを淹れるとは、その物語に参加することでもある。

車中泊用のレギュラーコーヒーが無くなりそうだからそろそろ買わなくっちゃ。」

そう思ったのがきっかけでした。

 

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特別コーヒー好きというわけでもないので、普段はインスタントで過ごしています。

そんな私でもカップに乗せてお湯を注ぐドリップパックの、レギュラーコーヒーならではの香りや味の違いは分かります。

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「またドリップパックを新たに買うことにして、とりあえず手元に残っている賞味期限切れのドリップパックは使い切ってしまうことにしよう。」

 

というわけで封を切って飲んでみたところ、「これはコーヒーか???」と思うほど違う飲み物の味になっていました。(><;)ゲッ、マズー

 

そりゃ確かに期限切れでしたよ。でも、密封パックでもこれほどまでに香りと味が落ちてしまうとは意外でした。

 

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とにかく日持ちしないドリップパックを車中泊用にストックするのは止めたほうが良いと分かったので、それならば他に美味しいレギュラーコーヒーが飲める方法はないものかとネットを探索。

 

 

そんな中で、パーコレーターという器具に目が止まり、、、

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気がつけば目の前にあるじゃないですか! という典型的な衝動買いです。(^^;ゞ

 

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コーヒー関連のサイトを調べると、挽いて粉の状態になってしまうと、密封状態でもどんどん風味が落ちていくらしい。ふんふん、、、

なので、豆の状態で密封するのが保存には適していること。

しかし、豆の状態であっても購入したら早めに使い切るべきこと。

ミルで豆を挽いた時が最も香り高い瞬間であること。ふんふん、、、

 

じゃぁ豆とミルを買いましょう。(^^)b

 

でも、豆は種類豊富でブレンドもあるから何を選んだら良いのだろう?

さらにロースト(煎り加減)、そして挽き加減も味に関係してくるのか??

 

軽い好奇心で踏み込んだ世界は、一歩目から迷路のように謎だらけ。

でも、ワクワクしながらますます深みを目指す私。(^^)

 

豆を売ってる店の前でずいぶん迷った末に、ドキドキしながら店員さんに注文。

きっとコーヒーの初心者だと、すぐに分かったはず。(笑)

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でもね、この「初心者」って言葉。

昔は自分がそう思われるのが恥ずかしくて、その状態から抜け出したくてがんばっていたけど、今はとても新鮮な感じで良いものだなぁ、と思うようになりました。

だって、未体験の領域に踏み込んだ時の高揚感は、この時期だけ味わえる気分ですからね。

 

『初心忘るべからず』って格言は、「人生の残り時間は減り続ける。だから諦め上手になったり、ちっぽけなゴールやプライドにしがみついて自分を大きく見せることに時間を使うなんてもったいない。どうせなら未知の領域に裸で飛び込んですったもんだしながら成長する、あの感動(=初心)を味わうことに、もっと時間を使えよ。それって人生の一番おいしいところなんだから。」って意味だと個人的に思う次第でございます。

 

~余談終わり~(笑)

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ミルはハンドル脱着でコンパクト収納のタイプをチョイス。

 

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目一杯入れて20グラム程度。これで2杯分になるようだ。

 

シャフトを見て「電動ドリルのチャックでくわえたら、電動ミルになるんじゃないか!」って思ったりするところがDIYバカらしい発想で、そんな自分に呆れてしまいますが、趣味とはそんなありのままの自分をさらけ出せる世界だからこそ面白いんじゃないでしょうか?

 

 

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ハンドルを回すと、ゴリゴリと豆の砕かれるちょっと重い手応えが小気味良い。

豆から淹れる人だけが知っている感覚なんだと思うと、ちょっとマニアックな世界へ踏み込んだ気がして単純に嬉しい。(笑)

 

 

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粗挽きにしてハンドルを回すことおよそ100回。

この香りはすごいじゃないですか! 部屋が一気に喫茶店に変わってますよ、いやホント。

脳波がα波で満たされるような心地よさにうっとりと酔えます。(笑)

 

コーヒーの香り成分は、まだまだ解明途上で、判明しているだけでも1000種類はあるとか、、、

 もしかすると至福感をもたらす未知の怪しい成分が含まれているのかも。

 

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粗挽きでも漉し器の目を通して少し粉が落ちるので、シリコン計量カップの中で粉を入れます、これがなかなか具合がよろしいのです。

 

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パーコレーターの底で沸騰した泡が漉し器真ん中のパイプを上昇してお湯とともに噴出するので、それが漉し器の中に流れ込んで抽出する仕組み。

 

 

 

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パーコレーターの2番目の線まで水またはお湯を入れ、

 

 

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粉の入った漉し器をセット。

 

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弱火でお湯を沸かします。

 

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パーコレーターのキャップは透明で、ここで噴出状態をチェック。

ちなみに、買ったときには樹脂製の透明キャップが付いているのですが、透明感の低いいかにも樹脂っぽい感じがムードを下げるので、ガラスのタイプに交換してあります。

ガラスのキャップだと透明感抜群で、コーヒーの色の変化が分かりやすくて本格度がアップ。

 

一度もコーヒーを淹れていないうちから、そういう些末なことにこだわるところが 、ネット知識で背伸びしようとする ”初心者あるある” 的で微笑ましいですね。

 

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お湯が湧いて、少し漉し器に流れ込んだら一旦火を止めて、1分間コーヒーの粉を蒸らします。

パーコレーターでは蒸らさないのが普通らしいけど、蒸らしてドリップ式の良さを取り入れた方が香りも味も濃く抽出できる感じなので、私は蒸らし派です。(^^)

 

 

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蒸らしを終えて今度は弱火で2分間沸騰させて抽出します。

 

 

ポコポコ吹き上がるミニ間欠泉を眺めていると無心になって和めます。

やがてその色が琥珀色へと変化し、、、

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 2分で火を止めて、漉し器の雫が落ちてしまうのを待ちます。

 

 

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その待ち時間にぴったりなのが、ミルの掃除。

細かなカスが劣化して香りと味を邪魔するので、丁寧に除去します。

この時に使い勝手が良いのがこの工作用ブラシ。(笑)

 

ちなみにパーコレーターの手入れは、水洗いの後ペーパータオルで拭けば終わり。コーヒーかすも冷めてからペーパータオルに受けて捨てるだけと簡単です。

 コーヒーかすは天日干しして乾かせば、消臭剤や脱臭剤とか、その他いろいろ使い道があるそうなので、それも試してみたいですね。

 

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漉し器は熱いので、シリコン鍋敷きでつまんで引き出し、シリコン樹脂計量カップに入れます。

断熱に優れたシリコン製品が活躍。

 

 

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はい、抽出完了です。

 

一般的なドリップペーパー方式では、抽出を終えた時には温度が下がってぬるいコーヒーになるので、ポットを沸かし直すなどの必要があり、実は地味に手間がかかります。

 

それに比べると、こちらは直前まで沸騰していたポットからコーヒーを注ぎますから、冷たいカップでもへっちゃら。

そういう意味では寒い冬の屋外でも美味しくコーヒーを飲んで温まれるパーコレーターが最適かもしれませんね。

 

※一般的には沸騰させるパーコレーターでは香りが飛びやすく雑味が出やすいと言われるが、蒸らしによって沸かす時間を短くすれば、ドリップに匹敵する香りと味のコーヒーを淹れることが可能である。

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カップはsnow peakチタンダブルマグ300 これがベストマッチ!

 

熱いコーヒーを入れてもカップ自体は断熱構造で熱くならないし、チタンの熱伝導の低さと相まって飲み口にも熱が伝わらず飲みやすいです。もちろんコーヒーも冷めにくいですしね。

チタン素材はコーヒーの味と香りに全く影響しないのも◎で、アウトドアでもインドアでもムードが良く、コーヒーを飲むために作られたんじゃないかと思うくらいオススメですね。(^^)b

 

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美味しいコーヒーを淹れるのって難しいはずと,漠然と思い込んでいましたが、いざやって要領さえ掴んでしまえば実は意外と簡単で、家族からも好評。

 

豆の違いやロースト、挽き加減による傾向も少しずつ判ってきました。

ちなみに現時点の私の淹れ方と好みは、パーコレーター使用。中粗挽きで1分蒸らし2分抽出。豆は酸味少なく苦味とコクが強いタイプをシティローストしたストロング系の味です。

 

コーヒーって、それまでは「飲み物」としてのみ認知していましたが、豆を選んで買って挽いて淹れるという、一連のプロセスを辿ることで、単なる飲み物を超えた深い世界に出会うことができました。

 

ゴリゴリする体感や香り、ポコポコする音や、静かに立ち上る湯気、、、

淹れたてのコーヒーの香りと味わいに耳を澄ますかのように五感の全てを集中させると、まるで瞑想のような無心の心地良さを感じます。

 

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車中泊の時にレギュラーコーヒーでちょっと贅沢な気分が味わえればいいやと思っていたのですけどね。期限切れのドリップパックの不味さがきっかけで、自分の日常に新たなる世界との接点を持つことができたのですから、出来事に秘められた縁とは実に不思議なものです。

 

そんなわけで、あの期限切れドリップパックに深く感謝したいと思う次第です。(^_-)-☆

 

 

見た目に惑わされるべからず。 心を鎮め、心眼で被写体を捉えよ。

 

世界を賑わしているネオワイズ彗星。

長い尾をたなびかせて夜空に浮かぶ神秘的な光景が、世界各地で撮影されています。

 

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もちろん私もこのチャンスを逃すわけにはいきません!

 

、、、しかし、関西から関東圏にどっかりと腰を据えている梅雨前線。(T_T)

北陸・東北から北海道にかけては可能性がありそうですが、私の行動圏では撮影できる見込みがありません、、、

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残念ながら感動的なシーンを捉える望みが断たれた絶望的状況ですが、せめて一矢報いるべく、無謀とはわかりつつも、大阪北部から宝塚方面の街明かり越しにネオワイズ彗星を狙ってみました。

 

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実は今回、これで三度目のチャレンジです。

一度目は家を出る前に太陽がすっかり隠れてしまって玄関で断念。

二度目は撮影場所手前で、厚い雲に覆われた空を見て断念。

 

今回もご覧の通り雲だらけですが、この程度なら日没で上昇気流がなくなれば低い雲が消えてしまう場合があるので、かすかな期待に望みをつなぎます。

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万博公園の観覧車が見えていますが、街明かりも沈んで見えるほどモヤモヤで視界不良です。

 

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しばらくすると、読み通り徐々に雲が消えて、北西方向の雲がなくなりました。

果たして彗星は捉えられるのでしょうか。

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すぐ前方ではゴルフの打ちっ放しナイター照明が煌々と輝いています。

湿度たっぷりの大気とまばゆい街明かり。

これは星どころか、もはや夜景すら撮る意味が無いほどの悪条件ですね。(><;)

 

やはりと言うべきか、夜空にレンズを向けていくら撮ってもカメラの再生画面で彗星を確認できず、、、。

それでも一縷の望みを賭けて、星の見えない北西の虚空を撮り続けて帰宅。

 

釣りだったら完璧なボウズですが、そもそも魚のいない場所で釣れなかったという「最低のボウズ」でしょう。

 

これほど「撮った手応えの無い撮影」は初めてです。(苦笑)

 

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だがしかし。

 それらしきものが発見できなくても、そこにごく微かなりとも彗星の情報が画像に含まれていたならば、パソコンの画像処理でそれを浮かび上がらせることは可能はなずです。

 

一縷の望みに賭けてパソコンに読み込んだ画像を処理したところ、、、ありました!

低画質ながらも、淡い尾を引くエメラルド色の彗星が浮かび上がったのでした。

 

SS1秒で17枚連写した画像を、彗星位置基準で加算平均処理したものが下の画像です。

(拡大円の左下に小さく写っています)

これだけの悪条件で彗星が捉えられていたということは、逆に言えばそれだけ明るく立派な彗星であるということの証明ですね。

 

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肉眼はおろかカメラで再生しても見えないものを撮る、、、

現場で確認できない存在を狙い続けたのは初めてでした。

 

鑑賞に耐えるものとは程遠い、検証画像の撮影になりましたが、星空の撮影では大気の影響を如何に減らして宇宙から届いた情報の密度を上げるかという技術課題も星撮りの大きなテーマですから、そういう意味では、貴重な経験になりました。

 

 

「片付ける」とは「カタをつける」ということ。 そこから始まる新たな地平。

このブログを始めたきっかけは、ステイホーム期間中のウッドデッキ塗り替えから始まった部屋の片付けでした。

 

しかし、コーナンProのカットサービスが中断するという事態によって、パソコンとプリンターの移設計画がストップ、、、

 

 

あの作業はその後、どうなったのでしょう。

 

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洗面台を断舎離したスペースを計測。

 

 

 

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計測したデータを元に、イメージを具体化。シンプルでスマートなデザインと施工手順を検討します。(緑がパソコン、青がプリンター)

 

一人で行う作業では、アイデアの盲点が一番の大敵。自分の立てたプランをミリ単位で様々な視点からシミュレートすることで、矛盾点を改善。

面倒でもこのプロセスが最終的な完成度を左右するので、自分のプライドにかけて完璧を期しました。

 

 

 

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使う板材は狂いがなく木目が美しいパイン集成材をチョイス。

サイズは25mmx600x2100。

ようやく再開したカットサービスで指示書通りにカットしてもらうことができました。

無駄のない板取りが基本ですが、仕上がり時点の木目の方向も考慮します。

 

 

 

 

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ラックボードの材料が揃ったので、いよいよ作業再開です。

用意された板は、設計通りピッタリ収まるでしょうか。

 

不安の瞬間です、、、。

試しのフィッティングでジャストフィットを確認。最大の難関をクリア。

 

 

 

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図面通りのパーツに組み上げ、コーナーのカットや面取りを行います。

 

 

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一段目を仮設置後、上のラックボード台座部分を設置。

 

 

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油性ウレタンクリアで塗装しました。

はやる気持ちを抑えて数日は外で乾燥。溶剤臭が減れば塗膜の強度も上がった証拠。

美しく木目が浮かび上がったラックボードを部屋に持ち込んで、いよいよ組み上げです。

 

 

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一段目はサイドテーブルと同じ50mm厚で、マッチングも良い感じ。

これでパソコンが壁際まで移動できます。

 

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下から支持できない箇所は、3mm厚のアルミ板2枚重ねで棚受け金具を製作。

ラックボードは基本的に置くだけで位置が決まると共に必要十分な荷重強度が出るように設計してあります。

 

 

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2段目はスイッチの高さでしたが、斜めカットで干渉を回避。

 

 

 

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パソコンとプリンタの移設がついに完了!

これまでのデッドスペース問題と、無駄にスペースを占有していたパソコンとプリンターの問題が同時に解決したので、一気にデスクスペース倍増です。

 

 

 

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下にはコンテナボックスがピッタリ6つ収まり、収納も一気に増えました。

 

これに気を良くして、広がったデスクの一角をコーヒースペースに。

豆から挽いて、パーコレーターでコーヒーを淹れれば、ちょっとした茶室気分です。(笑)

 

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今回のパソコン移設では、使われなくなってお荷物と化してしまっていた洗面台を断舎離する決断で、一気に突破口が開けました。

 

放置され続けてきた問題と向き合い、きっちりとカタをつけた結果、同じ部屋でありながら、そこに流れる時間まで変わったと言っても大げさではありません。

 

新たにコーヒーにも凝り始めたのもその一つ。(笑)

昨日までインスタントを飲んでいた自分が、いきなり豆から始めるという、行動のギャップが半端ないですが、やってみていろいろ発見がありました。

 

これはまた次のネタにでもしようと思います。

 

 

 

雨季の呪縛の隙を突く 。 再び訪れたチャンスに天気の女神は微笑むのか?

2ヶ月半の撮影ブランクを打ち破り、星空の感動をたっぷり堪能できた前回の撮影。

その満足感の余韻に浸っている間にも、変化し続ける天気、、、

 

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これはもしや?

またまた西日本が晴天域となるパターン到来だ!

 

 

前回から一週間経たずして、再び星空が拝めるかもしれないなんて、この梅雨時ではちょっと考えにくい気がするなぁ、、、

 

しかし、天気図が私を誘ってくるのなら、受けて立つのがフォトグラファーというものでしょう。

 

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行くとなると、今回も近場の牧場で撮影することがまず頭に浮かびました。

でも、本当に行きたいのは南紀の太平洋岸にある某所。

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これは昨年6月5日に撮ったもの。

狙った時間帯に晴れてくれたら、この構図を今年も狙いたい。そして、それが撮れるのはたぶん6月いっぱいだと思われるから、もう今年はラストチャンスでしょう。

 

でも、はるばる片道4時間かけて、空振りに終わったら、、、。

いや、可能性に賭けよう。

 

というわけで、弱気になりそうな心を奮い立たせて雨の中を出発。

紀伊半島を縦断し、目指すは南紀の太平洋だ!

 

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四時間後。

170kmを走って20時前に現地に到着。途中までワイパーを動かしてきたから、まだ雨上がりに近い空模様。

晴れの週末なら撮影者が多すぎて大変らしいが、さすがに平日の雨上がりで撮影に来ているのは私だけ。 でも、貸切状態だから他の撮影者に余計な気を使う必要がないのがいい。

てゆーか、晴れた週末なら私は人のいない他の場所を探します。

つまり、今回ここを選んだのは、「人がいない可能性が高いはず。」と考えたからでした。

 

撮影開始時刻に近い到着だったので、今回は残念ながら ”キャンプめしごっこ” はなしです。

簡単に腹ごしらえをしたらさっさと機材を背負ってN-VANから出発。

お目当てのポジションに到着したら暗闇の中撮影準備を開始。

 

試し撮りをしながら念入りに準備。あとは夜空の主役登場を待つばかりです。

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試し撮りの一枚。肉眼だと真っ暗な場所。低い雲が天の川みたいに写っています)

 

そこから2時間経過して、22時になっても依然として空は雲に覆われたまま。

こういう時は回復基調の天気を信じてひたすら待つのみ。

 

そして23時。雲間にキラリ、と光るものが。

予報通り、北の方から徐々に広がり始めた待望の星空★★★

 

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風は弱いものの、太平洋が大きくうねっていて、ちょっと怖いくらいに磯で砕けていました。

 

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 北方向。天の川の「はくちょう座」付近がちょうど雲間に現れていい感じ。

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赤いかたまりは「北アメリカ星雲」。左上の明るい星が、こと座のベガ。別名「織姫星」。彦星は右上の天の川対岸だがフレーム外で写っていない。

 

七夕伝説が生まれた時代。月のない夜は完全な暗闇だったから、当時は見事な天の川がくっきりと見えていたのだろうなと思う。

 

ちなみに大台ケ原に行けば、そんな時代に近い超絶星空を拝むことができる。

 

 

 南方向。左が太平洋で、右には付近の街明かり。

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月のように見えるのは木星。その左に土星。どちらも昨年あたりからどんどん明るさを増してきていて、もうすぐ地球をはさんで太陽の反対位置に来る「衝」(月なら満月の状態)を今月迎えます。

 

木星と雲と、覆いかぶさるような崖のシルエット。こういった脇役が揃うと天の川の神秘的で深淵なムードが一層際立って感じられる。

 

雲は撮影の大敵とはいえ、雲の流れを観察してチャンスを逃さないように意識していれば、意外と味わい深い風景が撮れることもあるから面白い。

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午前0時頃に雲がすっかり消えました!

素晴らしい星空絶景に酔いしれます。

 

ただ、この場所の方角では天の川が右の方へすっかり寄ってしまい、これ以上は狙えないのが残念。

でも、狙っていたシーンは撮れなかったものの、雲と天の川の味わい深い共演が撮れたのは想定外の収穫で大満足。

はるばる4時間掛けて来た甲斐がありました。

 

脳トリックに騙されるな! だから私は牧場へと向かう。

かれこれ2ヶ月半も写真を撮っていないと、あれだけ夢中で出かけていた撮影がちょっと億劫に感じてしまいます。

 

どうしてなんだろう?

 

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もしかすると、夢中になっていたことがしばらく途絶えると、脳みそが「もう終わったこと」だと勝手に解釈して ”情熱インジケーター” を勝手に下げてしまうせいかも知れない。

 

だとすれば、冷めかけている情熱が戻ってくるのを待っていては、脳トリックの術中にハマってますます悪化してしまうだろう。

だから ”しおれかけた心” を手っ取り早く立て直すには、「撮影というアツい刺激」を問答無用で脳みそにぶち込んでやればいいのだ!?

 

 

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天気図を見ると、西日本から前線が遠ざかり、ごく弱いながらも高気圧ゾーンに覆われているので、これでダメなら諦めもつくというもの。

 

というわけで、梅雨真っ最中の一昨日、撮影に出かけてきました。

 

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♪お~、ま~きば~は~、みーどーりー

空はどんより曇ってますが、やっぱり撮影に出かけると気分は晴れやかです。

牛もいて美味しそうですねぇ。

 

 さて、

まずはいそいそと準備をしてクルマの外でキャンプ気分を味わいます。(^^)♪

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調理と言ってもせいぜい小学校低学年レベルでございます。

それでもこの感覚は2005年以来か、、、。懐かしや(^^)

 

 

やがて夜の気配に包まれると、気がつけば光に集まる虫が殺到状態に、、、(><;)

大慌てでN-VANに逃げ込みました。

夏場の夜の屋外は食事どころではないですね。けど、こんなハプニングも楽しいなぁ。

 

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メスティン炊飯の炊け具合はバッチリ! こういう時は何を食べても美味い♪

これからは車内調理対策を練ろう。また楽しみが一つ増えたかも。

 

そうそう、クッキングペーパーのメスティン折りで炊いたのだけれども、たしかにメスティンを汚さなくていいですね。

けど、お皿を用意してきてなかったのでカレーを掛けたら意味無しでした。(笑)

 

 

食事をしている間に、雲がみるみる消えていき、なんと満点の星空が出現!

願ってもない展開に一気に盛り上がる気分。写欲ガチ上がりです。(^^)

 

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そして本日の一枚。

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牧場に掛かる天の川アーチが撮れました。

 

いやぁ、、、2ヶ月半振り! 嬉しいというよりもとにかくブランクを打ち破る一枚が撮れてホッとした安堵感が大きいかな。

 

14mmレンズを付けたカメラを縦位置にセットし、横方向へ少しずつ振りながら9枚撮影。

その画像を繋いでパノラマ画像に合成処理したものです。

左が北で正面が東。そして右が南ですから180°以上の範囲が写っています。

横一直線の白い柵が大きく曲がって写り、両端が天の川に繋がったようになりました。

 

ポイントはカメラから白い柵までの距離感ですね。柵に近いと真ん中で柵が大きく写りすぎるので、そこから3m位下がった位置にセットすることで天の川と柵をバランスさせました。

 

使った三脚はほぼ私の目線にカメラ位置が来るので、わずかに柵を見下ろす捉え方ができましたが、もう30センチ位高くするとさらに天の川と対象的な形の面白味が狙えそうです。

できれば1ヶ月以内にもう一度、その狙いで撮り直してみたいカモ。

 

 

そういえば天の川には牛飼いの彦星こと牽牛もいましたから、この画像などはさしずめ「天の川牧場」かな。

見た目には真っ暗なんですが、この柵の隙間から牛が顔を出してきたりして、牛って結構夜中でもムシャムシャ草を食べながら歩き回ってるのがいるんですよ。

 

 

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こんな快晴に恵まれるなんて思っていませんでしたから、出かけて本当に正解でした。

もちろんいい刺激になって写欲も一気に戻りましたよ。

 

 

「気分が乗らないから」とぐだぐだしてるよりも、さっさと出かけてしまう。

するとチャンスの方から自分に合わせてくれる。

これがあの「アーリーズウェル」ってやつかも。

 

さて、次はどこへ行こうかな。(^^)g

 

 

カメラを携えてN-VANに乗り込む。目指すは宇宙の特等席。

写真にも様々なジャンルがあるけれど、今、私が主に撮っているのは「星景写真」です。

 

星景写真とは、星空がある風景写真です。 ちなみに星空だけの写真の場合は「星野写真」と言って区別されます。

 

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星景写真の魅力は、星空が広がる「風景美」を捉えるところにあります。

星空の一番の主役といえば、やはり天の川なんですが、地球の自転に伴う日周運動で刻一刻と位置を変えているので、地上景との構図がピタリと決まる限られたタイミングを探りつつ狙います。

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現場は真っ暗闇ですから、構図が難しいです。 天の川はどんどん右上方へと立ち上がっていくので、迷っているとチャンスを逃してしまいます。 試し撮りの画像を見て大まかな構図を決めたら、最後は自分の勘や読みを信じて撮影開始。 結果は「神のみぞ知る」です。

 

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星景撮影の大敵は、まず天気です。はるばる何時間も運転して出かけても、星空が隠れて撮れない時が多いです。

しかし、もし撮れなかったとしても、暗闇の中で三脚や機材の設定手順などが練習できますし、明るい内にロケハンしておくなど、現地に出向いた限りは今後に活かせる収穫や経験値を得るようにします。

また、撮影以外に目的地で楽しめるものがあるとなお良いですね。

ちなみに、車中泊料理はキャンプ魂をくすぐる格好のテーマとなるので、撮影行に伴う楽しみとして取り組んでみたいですね。

 

 

次に、都市部の街明かりが上空の大気を照らす光害も撮影の妨げです。 自分は真っ暗闇の山奥や海岸にいても、はるか遠くの街明かりの上空は異様に明るいので天の川が捉えにくくなります。 ただし、街明かりを活かして、添景となる樹木や地形をシルエットで浮かび上がらせるなど、悪条件を逆に活かす方法もあります。

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街明かり同様に、月が出ている空は、捉えられる星の数がぐんと減ります。

ただし、細い月が沈む寸前や上がった直後は明るさが弱いので、そのタイミングで狙える独特の風景もあります。

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雲海の彼方へ沈む月。 まさに沈もうとする間際、急激に夜空の暗さが増して天の川が見え始めたタイミングです。

 

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 日没後の薄明。 星空撮影にはまだ明るすぎますが、太陽を追いかけて沈み始めた月を撮影。地球からの太陽の反射光で月の影の部分も照らされています。

 

 

他には、同じ星空撮影者や、星空を見て楽しむ人達が発するLEDライトなどの光ですね。道路や駐車場が近ければクルマのライトも大敵です。

有名な星空スポットは人もクルマも多いので、私は極力避けてできるだけ無名のローカルスポットを探しています。(もちろん、誰もいないからと立入禁止を無視するなどは絶対にしません)

 

 

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また、人の気配すらしない山奥や海辺の真っ暗闇の中では、不気味と思えばいくらでも怖く思えるので、メンタル面の要素も大きいですね。

 

他にも暗闇の中での移動や機材の設営。結露対策。カメラの設定。赤道儀を使う場合はさらにその設営と極軸合わせetc. と、暗闇の中での様々なリスクと作業があります。

 

撮影後は自宅での画像データ編集作業でも、星景撮影ならではのちょっと時間のかかるルーティンもあります。


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 木星土星の光が海面に映っている。真っ暗闇の中の神秘的なシーン。

 

しかし、昼間のように簡単に撮れないからこそ、手間ひまかけて会心の一枚に辿り着いた時の達成感は最高です♪

 

 

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好条件下の、圧倒的な星空の真っ只中に囲まれていると、今自分が立っている場所もまさに宇宙の一部であることを実感できます。

 

 

無心で撮影に没頭する至福の時間は、何度経験しても新鮮で最高です。

 

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冬の天の川とオリオン座。 多くの枝を失いながらも台風21号の猛威に奇跡的に耐えた一本松。

 

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パソコンで月の出ていない日時や天気予報をチェックしたり、地図を眺めながら次の撮影計画を立てる時間は、遠足を心待ちにする子供と大して変わらないでしょう。(笑)

 

 

そんな私が撮影機材と車中泊グッズを積んで出かける時、N-VANはさしずめ私を宇宙の特等席まで運んでくれるSpaceshipのようなものです。

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今は梅雨の真っ最中。

どんよりとした天気の日々が続きますが、次のチャンスが待ち遠しいものです。

 

退屈している手には仕事を与えるべし

「手持ち無沙汰」って言葉。 あれ、分かるなぁ。

やることがないと、手が「退屈だ~」って動きたがるんですよ。

 

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コンロバラバラ事件のその後です。

 

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バラバラになる前の姿。

お気軽車中泊用に、ミニCB缶サイズのコンパクトさがお気に入りでした。

ボディーカラーはこの一色のみ。 コタツの上で ”お一人様土鍋” をつつくシーンが似合いそうなカラーリングには目をつぶって購入。

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実際の使い勝手は申し分ありません。

でも、車中泊で登場する時のワクワク感が、どうしても物足りない。

やっぱりアウトドアでの飲食って、ムードを味わうための「儀式」なんだよなぁ、、、。

 

そう思う気持ちが増すほどに、手がやたらとうずきだして、、、ある日ハッ!と我に返ると、ハンマーを持った私の足元に、このコンロがバラバラになって転がっていたんです。( ゚д゚)ハッ!

 

 そして、一言つぶやきました。

「さぁ、塗り替えよう。」

 

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#1000で水研ぎしてからのスプレー缶登場。

アサヒペン クリエイティブカラースプレー ディープグリーン

は期待に応えてくれるでしょうか?

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 で、この展開からの。

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お色直し終了図です。

ケトルも一部を改造中。

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さて、元通りに組み立てますか。

 

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Before

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After

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モディファイを終えてアウトドアブランドの製品っぽいムードになりました。

いわゆる「なんちゃって改造」(笑)

見た目がまんま家庭用だった五徳も、穴あけ加工を施すことで精悍なイメージが漂います。

 

うむ。 善き哉、よきかな。(^^)

 

あ、もちろんちゃんと問題なく機能してますので。(笑)